AIエージェントを入れた会社は、
実際に何が変わったのか。
机上の効果試算ではなく、実際に動いた案件の記録です。当社が自社で回した2つのプロジェクトを、着手前の状態・作業日数・追加費用・失敗までそのまま公開します。
人間の役割=決める・気づく・承認する×AIの役割=調べる・つくる・操作する・記録する
生成AIに質問して答えをもらう使い方と、AIエージェントに業務そのものを任せる使い方は、得られる成果がまったく違います。まず、この違いを整理します。
文章の下書き、要約、アイデア出しなど、人が作業する時間を短縮する使い方です。効果は「1回あたり数分の短縮」に収まり、担当者ひとりの生産性で止まります。導入は簡単ですが、事業の数字は動きません。
調査・計画・制作・管理画面の操作・検証・記録までを、一連の流れとして任せる使い方です。人は目的を決め、承認し、違和感に気づく役に回ります。効果は「案件そのものが完了する」単位で表れます。
「AIに任せる」といっても、最初の設計図を描くのは人間です。上の2案件でも、着手前に次の5つを発注者である自分自身が決め、その内容をAIエージェントへ指示しました。ここは経験のある人間にしか書けない部分であり、ここの精度がそのまま成果物の質になります。
AIは「どう作るか」を知っています。しかし「何を作るべきか」と「どの順で進めるべきか」は、経験のある人間からしか出てきません。ここを他人任せにすると、きれいだが刺さらないサイトが出来上がります。
──とはいえ、この「指示を出す経験」が社内にない場合はどうするのか。その答えは「コンサルタントの役割」でお話しします。
最初の指示を出したあとも、人が担う仕事は残ります。この2案件を通して最もはっきりしたのは、AIに任せられる範囲が広がるほど、人間が担う4つの役割の重みが増すということでした。丸投げではなく分業です。
= 決める・気づく・引き受ける
= 調べる・つくる・動かす・残す
題材は当社自身のコーポレートサイト biz-design.jp。環境の刷新から、企画・デザイン・実装・公開、そして計測基盤づくりまでの全記録です。
「昔つくったまま放置している」──中小企業でもっとも多いパターンでした。
| 項目 | Before(着手前) | After(完了後) |
|---|---|---|
| WordPress | 4.2.2(2015年構築のまま) | 7.0(最新) |
| PHP実行環境 | 7.4(サポート終了済み) | 8.4 |
| プラグイン | 旧版のまま | 全件最新化(セキュリティ対策済み) |
| コンテンツ | 投稿は「Hello world!」のみ | 固定ページ6枚+投稿カテゴリ2種 |
| サーバー応答速度 | 2.5秒 | 0.15秒(約94%短縮) |
| SEOメタタグ | 未設定 | 全9ページに個別実装 |
| アクセス解析 | なし | GA4稼働・管理者アクセスは除外 |
| 構造化データ | なし | 会社・記事・イベントを実装 |
旧WordPress 4.2.2のファイルとデータベースを整理し、新規インストール後に最新版へ更新。プラグイン・テーマを全件最新化し、PHPを8.4へ、SSLのhttps配信まで確認しました。人が手を動かしたのはログインと承認だけです。
用意したのは、経歴をまとめたパワーポイント・ロゴ・写真5枚・セミナーチラシのみ。AIがこれを読み取り、訴求軸とサイト構成(7セクション)を設計しました。発注者側の作業は、選択式の質問に答えて計画書を承認することだけです。
グレーの箱だけで全6ページの骨格を設計し、ブラウザで確認できる形にしました。「大見出し→短いコピー→CTA→ビジュアル」という構成をこの段階で確定させます。デザインに入ってから直すより、はるかに手戻りが小さくなります。
実際のロゴ・写真・コピーを入れた完成形をHTMLで作成。ロゴ画像から配色とシンボルを抽出して反映しました。「写真を入れ替えて」「もう少し小さく」といった修正は、チャットで指示するだけで反映されます。
カンプをWordPressのカスタムテーマに変換し、固定ページ6枚と投稿カテゴリを作成。お問い合わせフォーム、ファビコン、初回記事の公開まで実施しました。テーマのアップロードやページ作成も、AIがブラウザ上で行っています。
日本語には英語のような単語間スペースがないため、ブラウザ標準ではどこでも改行されます。CSSの text-wrap: balance・word-break: auto-phrase に加え、Google製のBudouXライブラリを組み込み、Safariを含む全ブラウザで文節単位の折り返しを実現しました。指示はチャットで一言、原因調査からスマホ幅での検証まで完結しています。
GA4の測定IDを取得してテーマにタグを実装(管理者自身のアクセスは計測から除外)。先にGA4を設置していたため、Search Consoleの所有権確認がプロパティ追加だけで数秒で完了しました。確認用ファイルのアップロードやDNS設定という、初心者がつまずきやすい工程を丸ごと回避できます。
サイトマップを送信し、URL検査でインデックス登録をリクエスト。あわせて会社情報・記事情報・イベント情報をschema.org形式(JSON-LD)で埋め込みました。プラグイン不要・テーマ内コード約30行で、記述も配信検証もAIが実施しています。
まず全体指示を出す──サイトコンセプト、載せるコンテンツ、デザインの方向性、SEO・AIO・計測を含む運営方針、そして「コンテンツ計画→サイトマップ→ワイヤーフレーム→デザインカンプ→コーディング→チェック」という制作プロセスを自ら指定。素材4点(経歴資料・ロゴ・写真5枚・チラシ)を用意する/各段階の計画書・ワイヤー・カンプを確認して承認する/ID・パスワードを入力する/旧データの削除を承認する/「スマホで単語の途中で改行されて読みにくい」といった違和感を指摘する/公開を判断する。
素材の読み取りと訴求軸・サイト構成の設計/ワイヤーフレームとデザインカンプの制作/WordPressカスタムテーマへの実装/サーバーパネル・管理画面のブラウザ操作/応答時間の計測と原因特定・キャッシュ設定/日本語折り返しの原因調査・ライブラリ選定・実装・検証/GA4タグとSearch Console登録/構造化データの記述と配信検証/全工程の作業ログ化。
ホームページはできた。では見込み客との継続接点はどうつくるか。LINE公式アカウントの立ち上げから、特典制作・利用者の声による改善・診断アプリ開発までの7日間の記録です。
本業の合間にアカウント開設・画像作成・原稿執筆・投稿まで、とても手が回らない。
LINE公式アカウントの料金体系も、何をどう配信すべきかも分からない。
専任担当を置く余裕はない。外注すれば初期数十万円+月額費用が発生する。
「LINEマーケティングを始めたい」の一言から着手。AIがWeb検索で最新の料金体系を確認し、月200通まで無料=0円で開始できると特定したうえで実行プランとKPIを設計しました。告知画像はブランド配色に合わせてコードで自動生成し、管理画面へのアップロードから配信ボタンまでAIが操作。人は原稿と画像を確認して「OK」と伝えるだけです。デザイン外注なら数万円+数日かかる工程が、承認込み1時間以内に終わりました。
サイト全ページのフッターにQRコードと友だち追加ボタンを設置(PCはQR併記、スマホはボタンのみ)。あわせてチャット応対を平日9:00〜18:00でオンにし、時間外は自動返信、AIチャットボットにQ&Aを5件登録、どの自動応答にも問い合わせフォームのURLを併記しました。マーケティングは「配る」だけでなく「受ける」までを揃えて完成します。
登録特典として企業診断チェックシートを4種類制作。初級編2種は専門用語なし・3択・5分で終わる設計、詳細版2種は経済産業省「DX推進指標」に準拠した7分野35問/6分野30問です。各シートにPDFと自動採点Excel(プルダウンを選ぶだけで点数・タイプ判定・レーダーチャートを自動作成)を用意し、計12ファイルを整備しました。設問設計から採点ロジック、Excelの数式検証まで、制作はすべてAIエージェントです。
LINEはファイルを添付できないため、検索に出ないnoindex設定の会員限定ダウンロードページを用意。募集ページとTOPバナーで「何がもらえるか」を先に見せる導線に変更し、あいさつメッセージによる自動配布(無料通数を消費しない)と、4分割のリッチメニューを常設しました。配信を見た人だけでなく、後から来た人も特典に辿り着けます。
公開したからこそ届いた2つの声に、どちらも同日中に対応しました。ひとつはスマホ専用PDFの新設──紙の縮小版ではなく画面比率(ほぼ9:16)で組み直し、文字を実質2倍に。もうひとつはダウンロードUIの3段構成化──「PC推奨/スマホ閲覧用/印刷用A4」に統一し、主役の1つだけを黒ボタンにして優先順位を示しました。機能を足すほど、案内はシンプルにする必要があります。
インストール不要のWebアプリとして、iPhone・Android両対応の企業診断アプリを開発。1問1画面・タップで自動前進し、点数・タイプ判定・レーダーチャートを自動表示します。回答は端末内だけで処理し、サーバーへの送信・保存はありません。既存チェックシートの設問データをそのまま流用したため、資産があったからこそ半日で完成しました。
従来型のSEOに加え、ChatGPTなどのAIに引用されるためのAIO(LLMO)対応まで含めた41項目のチェックアプリを開発(サイト全体21項目+ページ別20項目)。全項目に「なぜ必要か」「どうやるか」の解説を付け、基準はその都度Web検索で最新を確認しています。
特典が一巡すると必ず「次は何を配る?」という壁が来ます。ここで発想を切り替え、更新し続ける常設の特集ページ「Roomシリーズ」を新設(第1弾=SEO・AIO対策Room)。さらに改善に使ったSEOチェッカーそのものをLINE会員へ公開しました。特集ページが検索から新規を集め、LINEが既存客との接点を保つ──役割を分けたことで、両方が活きています。
作ったものはバラバラのままでは機能しません。入口から相談までを一続きにしました。どの段階でも売り込みが発生しないことが要点です。
「LINEマーケティングを始めたい」と目的を伝える/実行プランとKPIを承認する/配信原稿と告知画像を確認して承認する/LINE管理画面・WordPressにログインする/配信内容と頻度の方針(売り込みは3回に1回以下)を決める/受信テストをして違和感を伝える/利用者から届いた「文字が小さい」「分かりづらい」という声を拾い、直す判断をする。
2026年時点の料金体系のWeb調査と無料枠での開始提案/3フェーズの実行プランとKPI設計/配信原稿の執筆と告知画像のコード生成/LINE管理画面の操作と配信実行/サイトフッターへの導線実装/チェックシート4種(設問設計・採点ロジック・Excel数式検証)の制作/スマホ専用PDFとUI改修/診断アプリ2本の開発/特集ページの制作/全工程のスキル化。
※2026年7月26日〜8月1日の実績値です。規模はまだ小さいものですが、重要なのは「毎日直せる体制」が7日で立ち上がったことにあります。
この7日間で最も重要な出来事です。AI導入を検討されている方に、成功例よりも先にお伝えしたい話です。
「Googleアナリティクスが動作しておらず、今週の施策の効果が記録されていません」──AIはそう報告してきました。
「GA4の計測はできています。自分のアクセスをカウントしない設定にしているため、勘違いではないですか」と指摘しました。
AIは管理画面にログインした状態でページを見ていました。管理者を計測対象から除外する設定のため、その画面にだけ解析タグが出力されていなかったのです。
AIは嘘をついたのではなく、「見えたもの」を正確に報告した。
見せ方が間違っていれば、AIは正しく間違える。最後に「おかしい」と気づけるのは、自社を知っている人間だけです。
サイト開発・SEO/AIO対策・LINEマーケティングでは、任せられる範囲も、人が握るべき部分も少しずつ違います。上の2案件で実際にどう分けたかを、領域ごとに整理しました。左の列(人間の役割)が、そのまま成果を左右します。
| 領域 | 人間の役割(重要) | AIエージェントの役割 |
|---|---|---|
| サイト開発 | サイトコンセプトを決める/載せるコンテンツを決め、自社にしかない素材(実績・経歴・写真)を出す/デザインの方向性を指示する/制作プロセス(計画→サイトマップ→ワイヤー→カンプ→コーディング→チェック)の順序を指定する/各段階で確認し、公開を承認する | 素材の読み取りと構成設計/ワイヤーフレーム・デザインカンプ/WordPressテーマ実装/表示速度の計測と高速化/全工程の記録 |
| SEO・AIO対策 | 運営方針(狙うキーワード・事業上の優先順位・計測ツールの接続方針)を決める/機械判定の結果が実態と合っているかを検証する/title案の候補から選ぶ/ブランドを守る判断をする | 41項目での現状採点/title・descriptionの候補を一覧で提案/構造化データ・パンくず・OGP・alt属性の実装/最新基準のWeb調査/再採点 |
| LINE |
何を渡せば喜ばれるかを決める/配信の頻度と売り込みの上限を決める/原稿と画像を承認する/利用者の声を拾い、直す判断をする | 料金体系の調査とKPI設計/原稿執筆・告知画像の生成/管理画面の操作と配信/特典・診断アプリの制作/改善の実装と検証 |
| すべてに共通 | ID・パスワードの入力/削除・公開など取り返しのつかない操作/最終的な責任を引き受けること | 手順と注意点をスキルとして記録し、次回は一言で同じ品質を再現すること |
大きな投資を先に決めるのではなく、小さく試して効果を確かめてから広げます。おおよそ3〜6か月を1サイクルとして進めることが多い流れです。
毎日と毎週の業務を書き出して、時間がかかっている作業と繰り返しの多い作業を洗い出します。ここで対象を2〜3つに絞ります。
絞った業務で実際に動かして、どれだけ時間が減るかを実測します。うまくいかない場合の原因もこの段階で見えます。
効果が確認できた進め方を指示文のテンプレートや手順書に落とし込みます。誰がやっても同じ結果が出る状態にします。
手順と注意点、失敗の回避策をAIの「スキル」として保存します。次からは一言で同じ品質の作業が再現され、属人化が解消されます。
ここまでお読みいただいて、鍵を握るのはAIの性能ではなく「指示を出す側」だと感じられたはずです。実際、AI導入がうまくいかない会社のつまずきは、ほぼここに集中しています。
御社の担当者と並走し、コンセプト設計から工程の切り方、AIへの指示の出し方、出てきた成果物の見極め方までを実務のなかでお伝えします。最終的に当社がいなくても回る状態がゴールです。
「まず結果が欲しい」「社内に手が空く人がいない」という場合は、全体設計から実装・検証までを当社が指示者として進めます。進め方は上のCASE 01・02とまったく同じです。
導入済みだが成果が見えない、という段階でのご相談です。対象業務の選び方・指示の出し方・検証の仕組みを点検し、どこで止まっているかを特定して組み替えます。
「うちの場合、何から指示を出せばいいのか」──その一言からで構いません。
初回のご相談は無料です。現状をうかがったうえで、想定される作業量・期間・費用の目安をお伝えします。無理に契約をお勧めすることはありません。
上の2案件は、専任のIT担当がいない状態で行ったものです。人がやったのは「目的を伝える」「承認する」「ログインする」「違和感に気づく」の4つだけでした。同じ進め方は、業種や規模を問わず適用できます。まず現状の業務を一緒に棚卸しし、効果が出やすいところから小さく始めます。
はい。むしろ小規模な会社ほど、一人あたりの効果が大きく出ます。専任のIT担当がいない前提で、現場の方が無理なく使える形に落とし込みます。数名規模の事業者から数十名規模の製造業まで、幅広くご支援しています。
対象業務の範囲と、どこまで実装を当社が担うかによって変わるため、一律の金額は掲げていません。ただし「まず数万円規模のツール費用と、小さな業務ひとつ」から始める進め方をお勧めしており、いきなり大きな投資は必要ありません。初回のご相談は無料で、想定される作業量・期間・費用の目安をお伝えします。
安全に使うための設計は、AI導入の最初に決めるべき項目です。入力してよい情報・いけない情報の線引き、利用するサービスの学習設定、アカウント管理と社内ルールの整備をセットでご提案します。上の2案件でも、ID・パスワードの入力と、削除・公開といった取り返しのつかない操作は、すべて人の手に残しています。当社のプライバシーポリシーはこちらをご覧ください。
あります。上のターニングポイントで公開したとおり、当社の案件でも実際に起きました。重要なのは「間違えないAIを探すこと」ではなく、間違いに気づける状態をつくり、気づいたら仕組みに反映することです。当社は、この検証と記録の設計まで含めてご支援します。
全国に対応しています。ご支援の中心はオンライン(Zoom・Google Meet・LINE)で、これまで全国各地の企業をご支援してきました。あわせて、岐阜県多治見市の本社と東京都渋谷区の事業所を起点に、東海圏・首都圏は対面でもお伺いしています。
はい。代表は1998年から楽天市場でのEC運営に携わり、楽天ブックスの運営も経験しています。EC立ち上げ、モール運用、商品ページの改善、SEO・AIO対策まで、AI活用と組み合わせてご支援できます。
「うちの業務でも使えますか?」の一言からで構いません。友だち追加で、自社の現在地を10分で確認できる診断チェックシートと、上のCASE 02で開発した診断アプリを無料でお試しいただけます。
スマホで読み取り
AIツールの使い方だけなら、いまはインターネットでいくらでも学べます。それでも成果に差が出るのは、「自社のどの業務に、どう当てるか」を決める部分が、業務と商売を知らないと設計できないからです。当社が提供しているのは、AIの知識ではなく、その判断のほうです。上の2つのケーススタディは、その判断を実際にどう下したかの記録であり、同じ判断を御社の事業で下すお手伝いが、当社の仕事です。
「何から始めればいいか」の段階から、お気軽にどうぞ。初回のご相談は無料です。
LINEで相談してみる