2026.09.10

一枚の絵画を見ていました。
石畳の細い坂道。古い建物。緩やかに曲がる道。
見ているうちに、ふと思いました。
私:「この絵の場所、今もあるのかな?」
そこからAIとの探索が始まりました。
※会話は今回のやり取りを読みやすく再構成しています。場所は提供された地図とストリートビュー画像で確認しています。
私:「絵一枚から、住所まで特定できる?」
AI:「すぐに断定はできません。でも、坂の傾き、石畳、建物の並び、道の曲がり方を手がかりに、候補を探すことはできます」
私:「ヨーロッパの古い街並みには見える」
AI:「そうですね。丘のある街、道幅、建物の高さを見ると、モンマルトルのような場所も候補になりそうです。ただ、似た街角は多いので、地図と写真を一つずつ照合しましょう」
AIが一度で答えを出したわけではありません。
私も絵を見直し、気になる部分を言葉にする。
AIは、その言葉を次の手がかりに変える。
私:「この坂道の先で、道が少し左へ曲がっている」
AI:「地図上の道の形と、ストリートビューの建物配置を比べてみましょう」
そんな会話を重ねながら、候補を少しずつ絞っていきました。
そして、地図の上に一つの通りが現れました。
Rue la Vieuville(ラ・ヴュヴィル通り)。
フランス・パリ18区、モンマルトルにある石畳の通りです。
近くにはサン=ジャン・ド・モンマルトル教会があり、丘の上にはモンマルトルらしい細い道が続いています。
私:「ここじゃない?」
AI:「通りの傾き、道の曲がり方、建物の並びがよく似ています。地図上の位置も確認してみましょう」


ストリートビューを開くと、絵の中にあったはずの道が、現在の街並みとして目の前に現れました。
石畳の坂道。
道沿いの建物。
通りの幅と、その先の抜け方。
私:「本当に、この場所まで来た気がする」
AI:「絵と現在の風景がつながりましたね」
画面を見ているだけなのに、遠いパリの坂道に立っているような感覚がありました。
地図で確認できた場所は、Rue la Vieuville, 75018 Paris, France。
でも、見つけたかったのは住所だけではなかったのだと思います。
画家は、なぜこの場所を選んだのか。
どの位置に立ち、どこへ視線を向けたのか。
その日の光や、街の音はどうだったのか。
私:「住所を探していたのに、画家が見ていた景色を知りたくなった」
AI:「それが、一枚の絵から場所を探すロマンなのかもしれません」
AIは、最短で正解を出すためだけの道具ではありません。
人が気づいた小さな違和感を受け取り、地図や写真を照合し、過去と現在をつなぐ相棒にもなります。
もちろん、個人宅の番地を特定して公開することが目的ではありません。今回は公開された通りと街の風景をたどる探索です。
一枚の絵画から始まった会話。
その会話は、パリのモンマルトルにある一本の道へつながりました。
そこには、AIとともに時間と場所を旅するようなロマンがありました。
AIを使った調査や、物語のあるコンテンツづくりを一緒に考えたい方は、ビズデザインへご相談ください。