2026.08.21

結論から言えば、SEO・AIO・LLMO・GEOで対策を分ける必要はありません。呼び名は違っても、求められる中身は「答えが明確で、根拠があり、機械が読める形になっている」という一点に収束します。
この記事では、各用語の出自を一次情報で確認したうえで、実務として何をすればいいのかを整理します。自社サイトを83点から92点へ改善した実測にもとづく内容です。
対象とする「検索の場所」が違うだけで、評価される中身はほぼ同じです。SEOは検索結果、それ以外はAIの回答が舞台になります。
| 用語 | 正式名称 | 最適化の対象 | 出自 |
|---|---|---|---|
| SEO | Search Engine Optimization | Googleなどの検索結果ページ | 1990年代後半から。最も歴史が長い |
| GEO | Generative Engine Optimization | 生成AIによる回答 | 2023年11月の学術論文が初出 |
| LLMO | Large Language Model Optimization | 大規模言語モデルの回答 | 主に日本国内で使われる呼称 |
| AIO | AI Optimization | AIの回答全般、またはGoogleのAIによる概要 | 日本国内で定着。定義に幅がある |
| AEO | Answer Engine Optimization | 音声アシスタントや回答型検索 | AI検索より前から存在する概念 |
表のとおり、GEO・LLMO・AIO・AEOは、いずれも「AIの回答に取り上げてもらう」という同じ目的を、違う言葉で表しています。差があるとすれば、AEOがAI以前の音声検索まで含む点、AIOが文脈によってGoogleの「AIによる概要」に限定される点くらいです。
GEOだけが学術論文を出自とし、他は実務の現場から自然発生したためです。統一する主体がいないまま普及しました。
GEOは、出自がはっきりしている唯一の用語です。2023年11月16日に arXiv で公開された論文「GEO: Generative Engine Optimization」(Aggarwal, Murahari, Rajpurohit, Kalyan, Narasimhan, Deshpande)が初出で、データマイニング分野の国際会議 KDD 2024 に採択されています。この論文はGEOを「生成エンジンの回答における可視性を高めるための、ブラックボックス最適化フレームワーク」と定義し、適切な手法によって可視性が最大40パーセント向上したと報告しています。
一方、LLMOとAIOには、これに相当する定義文書がありません。生成AIの利用が急拡大した2023年から2024年にかけて、日本のマーケティング業界で自然発生的に使われはじめた呼称です。だから媒体によって定義が微妙に食い違います。「AIOはGoogleのAIによる概要に限定する」という説明もあれば、「AI検索全般を指す」という説明もあります。どちらが正しいという話ではなく、まだ定まっていないというのが実情です。
用語が乱立していること自体は、実務上それほど問題ではありません。困るのは、用語ごとに別々の対策が必要だと誤解して、施策が分散することです。
ありません。評価する側の仕組みが共通しているため、対策も共通になります。
第一に、AI検索の多くが従来の検索インデックスを土台にしています。ChatGPTの検索機能もGoogleのAIによる概要も、ゼロから情報を集めているわけではなく、既存の検索インデックスや提携先のデータを参照します。つまり検索エンジンに正しく認識されていないページは、AIの回答にも出てきません。SEOはAI対策の前提条件であり、対立するものではありません。
第二に、AIが引用しやすい形は、人間にとっても読みやすい形です。結論が先に書かれている、見出しが問いの形になっている、根拠となる数字と出典がある、表で整理されている。これらはAI向けのテクニックではなく、単に良い文章の条件です。小手先の最適化ではないぶん、廃れにくいという利点もあります。
第三に、構造化データという共通言語があります。schema.org 形式で「これは会社情報」「これは著者」「これはよくある質問」と機械に伝える仕組みは、検索エンジンにもAIにも同じように働きます。用語がいくつ増えても、この土台は変わりません。
当社は自社サイトで、AIOやLLMOという区分で施策を分けたことは一度もありません。次に挙げる40項目のチェック基準ひとつで運用し、それで足りています。
土台・構造化データ・E-E-A-T・AI検索対応・整理の5分野を、40項目のチェックで潰していきます。
当社が自社サイトの改善に使っている基準は、サイト全体20項目とページ単位20項目の合計40項目です。分野で分けると次のようになります。
この基準で自社サイトを採点したところ、初回は83点でした。プライバシーポリシーの不備やOGP未設定といった、基本的な取りこぼしが見つかっています。パンくずの構造化データ、画像のalt属性、meta descriptionの調整を順に実装して92点まで引き上げ、サイト全体の評価は96点になりました。
特別なことは何もしていません。AI向けの新技術を導入したわけではなく、SEOの基本を丁寧に埋めただけです。それでAI検索対応の分野は満点になりました。ここが、この記事で最もお伝えしたい点です。
調査概要:調査主体=株式会社ビズデザイン/対象=自社サイト biz-design.jp /期間=2026年7月30日〜31日(以後も継続)/方法=自社作成の40項目チェック基準による自己採点(HTML解析および目視)。数値は自己評価であり、Googleなど第三者による評価ではありません。
土台の点検、著者の明示、Q&Aの設置、構造化データの実装。この順です。
用語を追いかける必要はありません。新しい呼び名が出てきても、この4つが整っていれば、やることはほとんど変わらないはずです。
SEOが先です。AI検索の多くは既存の検索インデックスを参照するため、検索エンジンに正しく認識されていないページはAIの回答にも現れません。SEOの土台を整えることが、そのままAI対策の第一歩になります。
社内やお客様に伝わる言葉を使えば十分です。GEOは2023年の学術論文が出自の学術寄りの用語、LLMOは日本の実務で広まった呼称という違いはありますが、指している対策の中身はほぼ同じです。用語の選択で成果は変わりません。
実際にChatGPT・Gemini・GoogleのAIによる概要などで、自社の事業に関する質問を入力し、回答に自社サイトが出典として現れるかを目視で確認します。順位のように自動計測できる指標がまだないため、定期的な実地確認が現実的な方法です。
必須ではありません。robots.txtでAIのクローラーを拒否していないかの確認は必要ですが、多くのサイトは初期状態で許可されています。llms.txtという新しい提案もありますが、効果が確立された技術ではなく、現時点では布石として捉えるのが妥当です。
できます。40項目のうち専門知識が必要なのは構造化データの実装くらいで、残りは文章の書き方と情報の整理です。当社も自社サイトの改善は、外注せず内製で行っています。
AIO対策で実行すべき40項目の中身と、自社サイトを83点から92点へ改善した全記録は、特集ページにまとめています。
SEO・AIO対策Room|AIO対策とは・実行40項目と改善記録を読む →