その3秒で、
お客様は帰ってしまいます。
ページの表示が遅いサイトは、内容を読まれる前に離脱されます。表示速度はユーザー体験の問題であると同時に、Googleが評価指標として明示している「Core Web Vitals」の問題でもあります。何を、どの順番で直せばよいのかを整理しました。
Google公式の実測データにもとづく診断×36項目の実行チェック
Googleは、ページ体験の良し悪しを判断する指標として Core Web Vitals(コアウェブバイタル)を公開しています。指標は3つだけで、しかも数値で良否が決まります。まずはこの3つを押さえてください。
画面の主役となる画像や見出しが表示されるまでの時間です。3指標のなかで最も改善しやすく、最も効果が大きい指標です。
良好:2.5秒以下ボタンやメニューを操作したときの「もたつき」を測ります。2024年3月にFIDに代わって正式指標になりました。
良好:200ミリ秒以下広告や画像が後から入って、押そうとしたボタンがずれる現象です。EC サイトの誤タップ・カゴ落ちに直結します。
良好:0.1以下| 指標 | 良好の基準 | 何を表すか |
|---|---|---|
| LCP | 2.5秒以下 | 主要コンテンツの表示完了(Core Web Vitals) |
| INP | 200ms以下 | 操作への応答速度(Core Web Vitals) |
| CLS | 0.1以下 | レイアウトのずれ量(Core Web Vitals) |
| FCP | 1.8秒以下 | 最初の何かが表示されるまで |
| TBT | 200ms以下 | JavaScriptで操作が塞がれた合計時間 |
| TTFB | 0.8秒以下 | サーバーの応答(最初の1バイトまで) |
| 総転送量 | 2MB以下 | 1ページの読み込みデータ量 |
| DOM要素数 | 1,500個以下 | ページの構造の複雑さ |
→ 表は横にスクロールできます
表示速度の診断でいちばん誤解されるのがここです。PageSpeed Insights には性質のまったく違う2種類の数値が並んでおり、両方を見ないと判断を誤ります。当社のチェッカーが他の速度ツールと最も違うのも、この点を必ず両方表示するところです。
Googleの検査環境で、あえて厳しい条件をつくって測った数値です。総合スコア(0〜100点)はこちらから算出されます。
Chromeユーザーの実データ(CrUX)を過去28日分集計したものです。Googleが評価に用いるのは、原則としてこちらです。
この2つは、正反対の結果になることがあります。当社が実測したあるBtoB向けサイトでは、ラボスコアが40〜50点・LCPは20秒超と表示されたにもかかわらず、実訪問者のデータ(CrUX)は3ページとも「良好(FAST)」判定でした。訪問者の回線が速い商圏では、こうした乖離が普通に起こります。ラボ値だけを見て「サイトが壊れている」と判断すると、必要のない改修に費用を投じることになります。
パターン A
問題ありません。この状態を維持しながら、コンテンツやSEOに投資を回すのが正解です。
パターン B
お客様は困っていません。緊急の改修は不要です。ただし商圏を広げると悪化する可能性があるため、優先度「中」で計画的に直します。
パターン C
最優先で対応すべき状態です。離脱・カゴ落ち・検索評価のすべてに影響しています。
パターン D
訪問数が少なく、Googleに十分なデータが蓄積していない状態です。当面はラボ値を目安に整えます。
当社のチェッカーは、この4パターンを自動で判定し、そのサイトに合った解釈文を表示します。
「サイト全体で一度やればよいこと」と「ページごとに毎回気をつけること」は別物です。混ぜて管理すると必ず抜けが出るため、当社は3つのグループに分けています。ここでは各グループの代表的な項目をご紹介します。
※ 36項目の全文と、各項目の「なぜ必要か・どうやるか」の解説は、下記のチェッカーでご覧いただけます。
当サイトはSEO・AIOの40項目チェックで92点まで改善してきました。しかし表示速度は別物です。2026年8月に改善前の数字(70点)を先に公開し、9月3日に1回目の改修を実施しました。測って・直して・また測る。その記録を、この場所に残していきます。
| 指標 | 改修前 | 改修後 | 基準 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 総合スコア | 68点 | 86点 | 50以上 | ○ 達成 |
| LCP | 8.51秒 | 3.54秒 | 2.5秒以下 | △ あと約1秒 |
| FCP | 2.93秒 | 2.71秒 | 1.8秒以下 | △ 継続課題 |
| CLS | 0.001 | 0 | 0.1以下 | ○ 良好 |
| TBT | 45ms | 50ms | 200ms以下 | ○ 良好 |
| 総転送量 | 1.3MB | 226KB | 2MB以下 | ○ 83%削減 |
| リクエスト数 | 18件 | 9件 | 100件以下 | ○ 半減 |
| 画像の次世代形式 | 0/12枚 | 主要画像すべてWebP | 半数以上 | ○ 達成 |
| テキスト圧縮(gzip) | 未設定 | HTML/CSS/JS すべて圧縮 | 有効 | ○ 達成 |
改修前のLCP 8.51秒は、転送量1.3MB・リクエスト18件という規模には不釣り合いな数字でした。ソースを調べると、トップのヒーロー画像と見出しに「スクロールでふわっと現れる演出」が付いており、JavaScriptが動くまで画像が透明(opacity:0)のままでした。Googleの計測は「主要な要素が実際に見えた瞬間」をLCPとするため、低速回線の想定ではJSの到着と0.8秒のフェードを待たされ、8秒超と判定されていたのです。
残る課題:LCPは基準の2.5秒まであと約1秒。主因はGoogleタグマネージャーがヒーロー画像と回線を取り合うことと、テーマCSS1本の読み込み待ちです。ブログ本文内の画像もまだ従来形式です。次の改修結果は、このページに追記します。
「SEOは92点、速度は86点」。1回の改修で18点上がりましたが、LCPはまだ基準に届いていません。速度改善は一度やれば終わりではなく、コンテンツを足すたびに重くなっていくものです。だからこそ、測って・直して・また測るという記録の形でお見せするのが最も誠実だと考えています。
計測条件:Google PageSpeed Insights(モバイル・低速4G相当/CPU4倍遅延)/対象URL:当サイトトップページ/計測日:2026年8月25日(改善前)、2026年9月3日(改修前・改修後を同日に計測)。計測は実行のたびに数値が変動します。
上でご覧いただいた診断は、すべてこのツールで行っています。URLを入れるとGoogleの実測データを取得し、36項目の自己チェックと「答え合わせ」ができます。LINE会員限定で無料公開しています。
単なるチェックリストではありません。URLを入力すると Google PageSpeed Insights で実測し、自己チェックとの食い違いを洗い出すのが最大の特長です。「できているつもりで、できていなかった項目」が赤で表示されます。
回答は端末内で処理され、サーバーに送信・保存されません。
診断結果イメージ:総合スコアと8指標の実測値、実訪問者データとの突き合わせ、改善の優先順位を表示します。
友だち追加していただくと、表示速度チェッカー・SEO対策チェッカーをはじめとする会員限定ツールをすべて無料でご利用いただけます。
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速度は評価要素のひとつですが、それだけで順位が決まるわけではありません。Googleは、内容の質が同等であればページ体験の良いほうを優遇する、という位置づけを示しています。実務上は「順位のため」より「離脱を減らすため」の投資と考えたほうが成果につながります。表示が遅いページは読まれる前に離脱され、その行動自体が評価にも影響していきます。
総合スコアは目安に過ぎません。目指すべきはCore Web Vitalsの3指標(LCP 2.5秒以下/INP 200ms以下/CLS 0.1以下)を、実訪問者のデータで「良好」にすることです。総合スコアを1点上げる作業に時間を使うより、LCPを1秒縮める作業に集中してください。
正常です。計測は実際にページを読み込んで測るため、そのときのサーバー状況やネットワークで数値が上下します。1回の点数に一喜一憂せず、改善前後で数回ずつ測って傾向を見てください。当社のチェッカーも同じ理由で、単発のスコアではなく指標ごとの実測値と改善余地を並べて表示しています。
触れる範囲が限られていても、効果の出る打ち手は残っています。商品画像の書き出しサイズと枚数、使っていない外部タグの停止、テンプレートで指定できる幅・高さ、この3つだけでも体感は変わります。まず「どこまで触れるか」を切り分けるところからご一緒します。
はい。LINE公式アカウントの友だち(LINE会員)であればどなたでも無料でご利用いただけます。入力したURLの計測にはGoogleの公式サービスを利用しており、チェックの回答内容は端末内で処理され、サーバーに保存されることはありません。
はい。サーバー設定、キャッシュ・CDNの導入、テーマやテンプレートの改修など、専門的な項目は当社が実装まで代行します。診断結果をお手元にご用意のうえ、LINEまたはお問い合わせフォームからご相談ください。初回のご相談は無料です。
株式会社ビズデザイン 代表・宮地章は、1998年に楽天市場で売上TOPを獲得し、2000年からは直営店舗の開発・運営を実践してきました。回線もサーバーも今より遥かに遅かった時代から、「表示が遅い店は売れない」という現実に向き合い続けています。速度改善は技術の話に見えて、その実、注文が入るか入らないかの話です。だからこそ数字で測り、効果の大きい順に直す。当社は自社サイトでそれを実践し、その過程をこのページに公開していきます。
まずは自社サイトの現在地を、数字で確かめるところから。
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